構造化から再構造化へ

昭島市生活介護 笑プラス(えみぷらす)で生活支援員をしている関田です。

いきなりですが私の座右の銘は『継続は力、努力は無限』です。

なぜそんな事を言い出したか?って思われるかもしれませんが、構造化に取り組んでいるといつも座右の銘を思い出すのです。

 

わたくしの担当利用者A様(男性・20代前半)

重度知的障害・自閉症と診断された方の構造化支援について紹介させていただきます。

通い始めは自席で自立課題ができていましたが、利用者様が増えてきた頃より周囲の動きや音に反応し離席が目立ち始めました。

課題能力は高いのですが、集中して取り組む事が難しくなってきたので自席の構造化をおこないました。

A様は言葉でのやりとりは難しいので物理的に自席の横にパーテーションを追加し周囲が見えないようにしました。

しかし・・・

ん?あれ?

パーテーションをしたのに離席が多くなり集中力もなくなっている。。。(汗)

なんで?どうして? 

理由は・・・

『見えなくなったら見える位置まで移動してくる』でした。

刺激を減らしたつもりなのに逆に離席が増えたのです。

失敗した。しくじった。と落ち込みましたが、

努力は無限に出来るのです!!

すぐに立ち上がり!私は学びました!

 

根拠を持って支援する大切さを・・・

 

もういちど、パーテーションを設置した目的を考えました。

『集中して課題に取り組んでもらう』

これが目的です。

必要なのは課題時に集中してもらうことで、その他の時間はパーテーションは必要ないじゃないか。

と、いうことに気づきました。

そこで、

課題時間はパーテーション設置・課題が終わると収納(折りたたみ)が出来るパーテーションを作成しました。

課題の時間はパーテーションを設置・課題終了後に収納という流れを決め取り組みを開始しました。

開始から数日で本人が理解をして課題を離席なく最後まで行う事ができるようになりました。 

また、最近では課題が終わると収納までおこなうような行動も見えてきました。

現在はこの構造化で集中して作業が出来るようになりましたが<ここが終わり>ではなく、日中活動を通して視覚的に学び、落ち着ける環境整備をしていく事を目的とし、より良い環境作りを考えながら根拠を持って支援をしていく事を学びました。

継続しながら今より落ち着いて社会生活の幅を広げれるように努力をしていきたいと思います。