障害者のデイサービスで作業する道具のご紹介(ペグさし)

昭島市の生活介護 笑プラス(えみぷらす)で使っている道具の紹介です。

今回は重度知的の利用者さんの形の違いを認識する力をみるため作成してみました。

えーと、作成過程でわかったこと。

 

この部品『ダボ』っていうんですね。
『ペグ』じゃないのか。

ちなみに『ペグ』で検索すると、
キャンプ用品がヒットしますね。テントを固定するやつ。

さて、

今回はプットイン、マッチングに続く自立課題
『ペグさし』のご紹介です。

特徴としては、

〇全部さしたら終わり。
利用者様の多くは始まりと終わりの理解が苦手です。
全部さし終わったら完成ということで終わりをわかりやすくしています。

〇つまむ、さすの微細運動
利用者様の中には手や指を使った細かく精密な動作が苦手な方がいます。
ペグをつまんだり差し込んだりすることでその訓練をすることができます。

〇さし込む場所の理解
利用者様の中には全体を見るのが苦手な方がいます。
場合によっては色を付けたり色分けしたりしてさす場所を明確にします。
他の場面でもそれらを手がかりとできるかもしれません。

〇さし込むときの感触
利用者様の多くが、休憩、言い換えるとただ待っていることが苦手です。
利用者様が没頭できる好みの感触があるかもしれませんのでそれを探ります。

上から、木製、メタル製、ゴム製ということで作ってみました。
木製がオーソドックスだと思いますが、それぞれ好みの感覚があったりしますので。

あっ、プラスチック製もあったかもしれません。

プットインに続き、わりと多くの方が取り組める印象です。

一応、さし込むのが難しい利用者様のために、
『ペグ置き(勝手に命名)』も作成してみました。

下に磁石が入っているので、点の上に棒を合わせると直立します。
引き寄せられる感覚が楽しめるかもしれません。
しかも、上の写真のメタルペグ差しの裏面だったりします。
利用者様の能力や好みに合わせて、リバーシブル仕様としました。

無機質でクールなメタルペグさしは我ながらよくできたなと思っています。
メタルの感触、磁石に引っ張られる感じ、パチッとくっつく音がするところ
ある利用者様に提供していたら、隣の利用者様が興味津々でした。
試しにお渡ししてみたら取り組んでくれました。

ついでに裏返してペグ縦もやってもらおうかと思ったのですが、
もとにもどされ再びペグさしをされました。

あっ、そうでした。

皆様、今年も宜しくお願いいたします。

生活介護笑プラス、生活支援員の紙谷でした。