いっしょに笑おう

私達はご本人の特性を理解し、
個別化した活動を大切にします。

生活介護笑プラスでは、言語理解やコミュニケーションに困難さをもつといった重度障害者(知的・精神)の特性を理解し、ご本人の「できる部分」「できそうな部分」を職員全員で繰り返しアセスメントします。

そして、作業内容はもちろん、作業量や休憩時間も含めた個別化した活動を提供し、利用者様一人ひとりが自分らしく生き、笑顔になることを目指します。

「TEACCHプログラムを通して生活の質を高めたい」

  • サービス管理責任者 関田 信弘
  • 2019年2月入社
  • 介護福祉士
もっと詳しく見る

-簡単な自己紹介をお願いします。

関田) 生活介護「笑プラス」でサービス管理責任者をしている関田信弘と申します。 

どんな仕事をしているのですか

関田) サービス管理責任者(事業所で適切なサービスが提供できるよう全体的な管理を行う役割)をしており、事業所全体のマネジメントが主な業務になります。

「笑プラス」では、支援に「TEACCHプログラム(「自閉症及び、それに準ずるコミュニケーション課題を抱える子ども向けのケアと教育」と訳される)」を導入しています。

絵やイラストなどによる非言語のコミュニケーションを活用し、言語コミュニケーションに課題を抱える利用者様とも自由にコミュニケーションができる仕組みを構築しています。

転職のキッカケや入社理由を教えてください

関田) 16年ほど老人ホームで高齢者介護の仕事をした後、障害福祉の分野に移りました。

障害福祉では他法人の就労継続支援B型で3年ほど勤務し、SHIPの生活介護「笑」のオープニングスタッフとして採用されて、現在で4年目になります。

オープニングスタッフに魅力を感じた理由は、事業所の立ち上げから関わることで、自分の知識も、事業所の成長も、一緒に積み上がっていくところに魅力を感じました。

福祉の仕事をしてきて「得たもの」とはなんでしょうか

関田) 仕事に対する明確な使命感や責任感です。

老人ホームで自分が担当していた方のご家族から、感謝の言葉をいただいたことがありました。でもそのときに思ったのは、「感謝してくれて嬉しかった」ではなく、「もっと何かできなかったか?」でした。

その老人ホーム(老人保健施設)は入居期間が半年や1年程度だったので、頻繁に利用者様の入れ替わりがありました。そういった環境だったので、働きはじめた当初は、あまり感情を入れずに淡々と仕事をこなしていました。

でも、老人ホームに入居される方々の中には、自宅でご家族が看ることができない、一人では暮らせない、といった事情により、しぶしぶ利用している人がたくさんいらっしゃいます。

そう考えると、「たとえ入居期間が決まっていたとしても、その時間いっぱい満足いくサービスを提供していきたい!」と考えるようになりました。その考えは、今でも変わりません。

笑プラスでは、どのように利用者様と接していますか

関田) 皆さんの「生活の質が向上する」ように、常に心がけています。

重度の知的障害や自閉症のある人たちへの「生活の質の向上」に必要な支援は、必ずしも一般の常識と同じではありません。

SHIP入社初日のことです。上司が私に言った言葉が「今日一日、利用者様と喋らないでください。目も合わせないでください」というものでした。意外かもしれませんが、それが一番の当事者目線で、より良い支援の方法だったのです。

言語コミュニケーションの難しい人たちの視点に立つと、何を言われたかではなく、どんな反応があったかで、自分の行動の良し悪しを学習していることが分かります。

ですから、俗に言う問題行動の後にはあえて「反応しない」という対応が必要になります。「反応がなかった」=「この行動には意味がなかった」とご理解いただく支援が必要になるということです。

関田) 生活介護の事業は「障害福祉サービス」という括りになるので、いわゆる「サービス業」の側面をもっていることになります。そのサービスを受ける人に対して「反応しない」という対応は、一般的にはちょっとズレている感覚だと思います。

しかし、重度の知的障害や自閉症をお持ちの人たちに対しては、あえて当事者の視点に立って関わることが、社会生活上の適応につながり、「生活の質の向上」にもつながっていくのです。

このような専門的な知見を生かして、質の高いサービスを提供していくよう心がけています。

最後に、「笑プラス」の雰囲気や今後の目標を教えてください

関田) 雰囲気は、とにかくコミュニケーションが活発ですね。仕事中、お昼休み、帰る前、年齢層も関係なく話せている印象です。その雰囲気は利用者様に対しても同じです。

今後の目標は、TEACCHプログラムを通して利用者様の「生活の質」を高めていくことです。

事業所のレベルを上げることが目標ではありません。それは、利用者様の「生活の質」を上げることで後からついて来るものだと考えています。

ここの職員紹介だけで支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ

利用者様それぞれの長所を見定め長所を伸ばしていく支援を実践しています

  • 主任 佐藤 健大(さとう けんた)
  • 2021年3月入社
  • 介護福祉士
もっと詳しく見る

-簡単な自己紹介をお願いします。

佐藤) 生活介護笑プラスで生活支援員をしている佐藤健大と申します。2021年の3月に入社ました。前職は有料老人ホームにて、介護職員として9年程勤務しておりました。

-介護サービス事業でかなりキャリアを積まれていますが、転職をしたのはナゼですか?

佐藤) 有料老人ホームでの仕事にモチベーションを持てなくなってきていたことが転職のきっかけでした。老人ホームでの利用者様の生活は、何かと不自由を感じさせてしまうことが多かったのですが、利用者様と関わりながら、やりたいことを実現するサービスを提供することには楽しみを感じておりました。

しかし、何分皆様ご高齢なのでお元気だった方が段々と衰えていく姿を目にしたり、ご逝去される方をお見送りしたりすることも珍しくはなく、そんな時には気持ちの整理を上手く付けることができませんでした。

-新たな職場に障害者福祉サービスを選んだ理由も教えてください。

佐藤) そうですね、そこで障害者分野であれば長いスパンでじっくりと支援をすることができるかなと思ったことと、老人ホームでの勤務以前に、重度障害者入所施設で1年半勤務をしていた経験があったこともあり、障害者分野で転職先を探していました。そんな時にSHIPを知り求人応募をしました。

-笑プラスでの佐藤さんの役割や仕事の内容を教えてください。

佐藤) 「できることを増やす」をテーマにサービス管理責任者と利用者様の支援計画を立てて、それぞれの利用者様にあった支援方法でアプローチをしていくことが主な仕事となります。

利用者様それぞれの長所を見定めて、伸ばしていく支援を心がけています。そして、利用者様の負担にならないように、焦らずじっくりと小さなことを積み上げて、形を作っていくようなイメージで支援にあたっています。

今年の4月からは主任として、各職員の支援の進捗確認を行ったり、一緒に支援方法を考案したりもしております。

-障害福祉サービス業界で働き始めて何か感じたことはありましたか?

佐藤) 同じ福祉業界といえども、老人ホームでの支援方法とは全くと言っていいほど違うため、新たな知識やアプローチ方法の習得が必要でした。

当時の自分にとってはほぼ未知の分野であり、入社して半年程はわからないことだらけでしたが、先輩職員達からの指導を受けながら、段々と利用者様それぞれの特性や傾向を知ることができ、支援方法を少しずつ身につけていくことができました。

利用者様支援の中で感じたことはありましたか?

佐藤) 驚いたことは利用者様への支援方法が一見すると淡泊に見えることでした。

笑プラスでは活動中、利用者様に対して基本的に職員は声掛けを行いません。また、利用者様に対して笑顔を向けることもなく、「無」で接することがよしとされています。

こういった支援は確かな根拠があって行っているのですが、入社当時は意外に思ったことを覚えています。

笑プラスについて、職場としての評価をつけるとするとどうですか

佐藤) 学ぶことができる機会の多さと困った時に助けて頂ける環境にはとても感謝をしています。支援をしていく上で、支援に行き詰まり上手くいかず、どうしたらいいかわからないと悩むことが数多くありました。

そんな時にはいつも先輩職員たちがアドバイスや指導をして下さり、自分一人では気付くことができなかったことを学ぶ機会を得られますし、何より精神的な支えとなっています。

最後に佐藤さんにとって、笑みプラスでの仕事でやりがいに感じていることを教えてください

佐藤) 利用者様の中には利用開始時には、できるようになるとは考えられなかったようなことが1年後には、それを容易くできるようになっている方が、たくさんいらっしゃいます。

利用者様の成長力や可能性には驚かされるばかりです。こういった成長過程を目にできることは単純に嬉しく感じていて、私のやりがいになっています。

このインタビューだけで生活介護笑の支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ

一人ひとりの個性に合わせて、理解しやすく、見通しの持てる環境を作っています

  • 生活支援員 柳川 円香(やながわ まどか)
  • 2022年2月入社
  • 社会福祉士
もっと詳しくみる

-簡単な自己紹介をお願いします。

柳川) 生活介護笑プラスで生活支援員をしている柳川円香です。前職はIT関連の企業でSEとして2年間働いていました。

全く違う業界から福祉に転職したのはなぜですか

柳川) 大学は福祉系でしたが、在学中に、福祉のアルバイトや実習の中で自信をなくしてしまい、他の業界に就職しました。でも、福祉へのやりがいを思い出し、転職を決めました。

笑プラスを転職先に選んだのは、見学の際に、在学中のアルバイト先や実習先とは違う支援だと感じ、興味をひかれたからです。

具体的にはどこが違ったのでしょうか

柳川) 笑プラスの利用者様は、障害程度区分5~6の方たちですが、自発的に席に座って作業ができていることに驚きました。在学中の実習先も同じような対象者でしたが、席に座れない方、座ってもスタッフがついていないと作業ができない方がほとんどでした。

一番の違いは、実習先では言葉での支援だったのに対し、笑プラスでは「視覚的アプローチ」を優先して、言葉は極力使わないことです。利用者様の理解や特性に合わせた関わり方、環境づくりで、混乱を減らし、「できること」を伸ばしていく支援がおこなえています。

笑プラスでの仕事内容を教えてください。

柳川) 個別支援計画に基づいて、自立課題などを提供し、現時点での課題を分析し、アセスメント、再構造化の支援をおこなっています。まだ芽生え段階の課題には、「できそう」が「できた」に変わるアプローチ方法を考え、支援内容を変更しています。

現在、わたしの担当ケースの利用者様は4名です。それぞれの特性に合わせて、理解しやすく、見通しの立てやすい環境にできるように支援をおこなっています。

重度知的障害者支援に携わって感じたことを教えてください

柳川) 同行支援で街中を散歩していると、風変わりな行動を取る利用者様もいらっしゃるので、道で出会う住民の中には怖いと感じる人もいるかと思います。

でも、利用者様たちのことを深く知ると「怖い人たちじゃないんだよ」と分かります。
自閉症や知的障害について、周囲の人たちの理解が進めば、重い障害のある人たちの地域での暮らしやすさは変わってくるのかなと思います。

最後に、笑プラスの仕事のやりがいを教えてください

柳川) アセスメントを重ね、試行錯誤した結果、利用者様たちが過ごしやすくなったり、できることが増えたとき、すごくうれしくてやりがいを感じます。

みなさん一人ひとりがすごく個性的で、それぞれに合わせて支援方法も変わります。支援と利用者様の特性が上手く合致すると、劇的に変化する姿を見られるのがすごく面白いなと思います。

この職員紹介だけで支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ