自閉症のある利用者様に時間を伝える工夫

こんばんは。

昭島市になる生活介護笑みプラスより、生活支援員の紙谷です。
夜中にブログの内容を思いつき、書き始めましたのでこんばんはにしてみました。

『おはこんばんにちは』みたいなことを言う動画配信者もいますよね。

という前振りをしたのは動画も作成してみたからです。

利用者様に時間の流れを伝える工夫について動画を公開していますので

ぜひご覧ください↓

利用者様と時間ということでもうちょっとだけ。

実際の取り組みは別の機会にと前振りしましたので、ここで回収します。

笑プラスの利用者様の多くは待っていることが苦手です。
そして、時計を読むことができません。

        
笑プラスで利用者様・職員ともにもっとも長く感じる30分。

利用者様によっては、何時というのはわからないけれども
『時計の針がこの形』ということで手がかりにしている人がいるかもしれません。
時間や数字がわからなくても、キッチンタイマーが鳴ったら次の行動開始という理解の方もいます。
また、タイムタイマーというものがあり、これを使うと時間が減っていく様子が目でわかります。
時間が減っていくのが目で見てわかるという点で言えば、身近なところでは砂時計やオイル時計もそうですね。

 ←これがタイムタイマーです。

上記のどれかを私の担当利用者様が理解しているのであれば・・・

わざわざブログなど書いておりませんよ💦

お察しの通り、どのタイプを試しても理解は難しいようです。
待っていられず目的とする場所に向かってしまいます。

ではいったいどのようなアプローチをとるのか?

前回のブログで、時間をおおざっぱに捉えているという話をしました。
覚えていますか?
→自閉症のある利用者様に時間を伝えたい② 
https://ship-emiplus.com/2020-12-10/

『笑プラスに着いて、お散歩して、ご飯食べて、2回お散歩して、友セカンドに帰る。』
合計3回お散歩がありますが、1回目の散歩後と3回目の散歩後の待機時間がちょっと長めになります。

あくまでも、興味の強いものがイメージしやすいという予想にすぎませんが、
おおざっぱの一例としてはこんな感じです。

時間がわからないながらも、こういった考え方をしていると期待し、
これをやったら次はこれ作戦を実行します。

興味がある行動の直前にすることを固定する
というアプローチを考えてみました。

具体的に、食事と帰宅時間が待ちきれない利用者様に対して、

食事誘導の直前には絶対この課題。

この方は帰りの時間も待ちきれないので、

帰りの誘導の直前には絶対この課題。

をそれぞれ提供します。

こうすることで、この課題をやったから次は食事、もしくは帰る。
という理解につながっていくかもしれません。

ただ、これと同時に別の問題に対するアプローチも考えなければなりません。

仮に待機時間が30分だと仮定して、上記カゴの中の課題はせいぜい2分程度でできてしまいます。
残り28分の過ごし方を考えなければいけません。
現状この時間は、繰り返し課題に取り組んでもらっています。

ただし、この方法だと本人たちは終了時間がわからないので、
無限感が出てきてしまいます。
↑ちなみに一発変換ででましたが、こんな言葉あるんでしょうか?

そういうわけで、次のステップとしては
これをやったらこれさらにこまかくしていきます。

茶色いかご→食事 

  

バランスボールで遊ぶ→茶色いかご→食事

    

課題を1セットやる→バランスボールで遊ぶ→茶色いかご→食事

      

という具合に時間が進んでいることを感じてもらい、見通しにつながるようにしていきます。

とはいえ、まだ茶色のカゴのところなんですけどね。
しかも手ごたえはいまいちですし。

まだまだ時間がかかりそうですね。

ひとまず、利用者様と時間関連はこれくらいにしておきましょう。

毎朝非接触型の体温計で検温していますが、
外気がとても寒いからか正常に機能するまで少し時間がかかりますね。
皆様も体調にはお気をつけて。