余暇選択について

こんにちは。生活介護 笑プラスの生活支援員、柳川です。

新年あけましておめでとうございます。

まだまだ寒い日々が続いていますが、風邪をひかぬよう暖かくしてお過ごしください。  

さて、今回は 重度自閉症や知的障がいのある利用者様の余暇選択についてご紹介したいと思います!

余暇選択とは

余暇選択とは、その名のとおり余暇の選択肢を提供し、利用者様にご自身で取り組みたい余暇を選んでいただくことです。

余暇については、去年の9月のブログでもご紹介しています。ご興味がある方はぜひ見てみてくださいね↓

空いた時間は何をする? ~ 余暇時間について ~ | 笑プラス (ship-emiplus.com))

 

 笑プラスに通っている利用者様は、自閉症の特性上、適切なコミュニケーションや意思疎通を不得意とされている方が多いです。

 

発語が不明瞭な方や、発語があっても適切に意思表示ができない方等、特性は異なりますが、

自分の意思を適切に伝えることが難しく、要求を不適切行動であらわす利用者様もいらっしゃいます。

 

余暇選択は、利用者様の選択の場を増やすと共に、適切な意思伝達や要求の練習となるよう取り入れています。

 提供方法は、利用者様の理解できる媒体にあわせて変えています。

今回は、実物・写真・文字を使った余暇選択の例を1つずつご紹介いたします。↓

①実物を使った選択方法

文字や発話の理解が難しく、視覚からの情報のほうが理解しやすい利用者様には実物を見て選択していただいています。運用方法は以下の通りです。

 

①スケジュール皿からオレンジ(=余暇選択)ボールを取る。

②ボールをオレンジボール入れに入れる。

③ボール入れに貼ってある〇カードを取る。

 

④棚に並んだ2つの余暇のうち取り組みたい余暇の方に〇カードを貼る。

⑤〇カードを貼った余暇選択を自席に持っていく。

⑥余暇に取り組む。

 

 

実物を見てカードを貼る為、利用者様にとって、より内容が分かりやすい設計となっています。

②写真を使った選択方法

次に写真から余暇を選択し、職員に意思表示をおこなっている利用者様の余暇選択についてご紹介します。

 

①余暇選択のスケジュールを自席に貼る。

②利用者様が棚から選択ボードが入った箱を持ってくる。

③ボードの写真から取り組みたい余暇を選択し、青の「ください」シートに貼る。

④「ください」シートを職員に渡す。

⑤選択された余暇を、職員が手渡しする。

⑥余暇に取り組む。

 

写真と実際の余暇物品をつなげて考えられる利用者様には、このような方法で余暇内容を選択していただいています。

③文字を使った選択方法

こちらはひらがなが読めて、簡単な単語なら理解ができる利用者様の余暇選択の取り組み方法になります。

 

 ①「おりがみ」「ほん」「まっちんぐ」の中から一つ指差しで取り組みたい余暇の種類を選ぶ。

 

 

②選んだ種類から、取り組む内容や欲しい物品を選び、カードを取る。

★折り紙を選んだ際には右の写真のように文字で書かれた選択カードから、色・枚数・折り方を選択します。→

 

③選択したカードをコミュニケーションボードに貼る。 

④ボードに「ください」カードを貼り、職員に渡す。

⑤職員が物品を渡し、ボードをお返しする。

 

 

⑥ボードに「つかっています」カードを貼って余暇に取り組む。

⑥取り組みが終わったら、物品と「おわりました」カードを貼ったボードを職員に渡す。

⑦ 職員が物品を回収する。

 

余暇選択の内容だけでなく、職員への要求・報告の単語もご自身で適切なタイミングで変更して頂いています。より高度な運用方法となっていますが、職員へ適切に意思伝達をおこなうことができています。

 

最後に

 今回は、余暇選択についてご紹介させていただきました。

 

これからも利用者様の特性に合った選択場面やコミュニケーションの練習の場を増やせるよう、日々試行錯誤を重ねていきたいと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

今年も生活介護 笑プラスを何卒よろしくお願いいたします。