自立課題の支援
昭島市にある生活介護、笑プラス(えみぷらす)の支援員、越村です。
朝の寒さが身にしみる季節がやってきました。風邪などひかれておりませんか。
さて今回は、自閉症や重度知的障害等がある利用者様の
自立課題の支援の一例をご紹介させていただきます。
自立課題とは・・・?
自立課題とは⇒ 一人で取り組み、一人で完成できるように工夫された課題のことです。
具体的には、机の上で行い、始めから終わりまで自分一人で取り組むことができるよう、設定された活動を指します。 課題を行うことで、物事の「始まり」と「終わり」を学び、次の活動への移行のタイミングを学ぶきっかけ作りとなります。
では、ある利用者様が、実際に取り組んでいる自立課題とその取り組みについて少し、ご紹介したいと思います。
紐通し
こちらは、黒い紐に数種類の色のビーズを通していく自立課題です。
集中して、取り組める時もありますが、なかなか手が進まなかったり、
ビーズを指で挟んで持ち、指で転がすご様子などがあります。
マッチング
こちらは、右の動物イラストに同じイラストをマッチングする
自立課題です。
マジックテープに注目がいき、貼る場所にこだわりが見られ、
貼り付けたり、剥がしたりするご様子が見られる時があります。
細部が気になる?
自閉症は、他からの刺激に左右され、注意を集中させることが困難であったり、細部にとらわれ、必要な情報を理解することができ
なかったりします。
そこで、視覚からの情報量をできるだけ少なくし、どこに注目していいのかわからなくならないように、
取り組みをしました。
まずは、紐通しですが、ビーズの色を同一色にして提供しました。
変更前 変更後
⇒
同色にすることで、集中して取り組めることができています。
次に、マッチングですが、イラストのカードに貼り付けてあったマジックテープ
をなくし、イラストのカードを仕分けて、マッチングする取り組みにしました。
変更前 変更後
⇒
その結果、こちらも、以前より、集中して取り組むことができています。
しかし。。。
動物イラストの仕分けの取り組みについては、
こちらの意図した手順・方法とは、違う取り組みが見られました。
動物の見本のイラストに立てかけるように、カードを置くご様子が。。。
なかなか、思い通りにはいかないものですね。
これからも、利用者様の障害特性を理解し、利用者様にとっての強みを
活かせる支援ができるよう、日々努力していきます。
それでは、またの機会にお会いしましょう。