生活介護事業所でのアセスメント紹介①~TTAP編~

こんにちは!昭島市の生活介護笑プラスで生活支援員をしている志村です。

前回のブログでは、支援の前に欠かせない「アセスメント」についてお話しました。

本事業所ではアセスメントを通して利用者様のことを知り、日々の支援の方向性や方法を検討しています。

 

今回のブログでは、実際にどのようなアセスメントを実施しているのかについてお伝えします!

 

本事業所では、すべての利用者様を対象に「TTAP(TEACCH Transition Assessment Profile;TEACCH 移行アセスメントプロフィール)」という検査を実施しています。(TTAPの読み方は、「ティータップ」です♪)

TTAPとは、米国ノースカロライナ大学チャペルヒル校を本部とし、自閉症児者のための教育福祉サービスを実施しているTEACCH(ティーチ)というプログラムで開発された検査です。

自閉症の方が成人期となり就労や自立生活を目指す上で、今できていることや支援・配慮が必要なことを把握するための検査です。自閉症の特性や作業能力を丁寧にアセスメントすることができます!

言葉のやり取りを必要としない項目も多いため、重度の知的障害があり発語のない方にも実施することができます。

 

ただ、全ての項目を行うと1時間以上かかり、本事業所の利用者様にとっては負担が大きいのです・・・

そこで、「どの視覚的手掛かりが理解しやすいか」を把握しやすい項目に絞って実施しています!

 

例えば、次のような項目です!

 

○絵の指示書による組み立て・封入

 絵の指示書を理解できるかをアセスメントします。

○色のマッチング

 4色のマッチングができるかどうかをアセスメントします。

○文字による指示の理解

 文字による指示を理解できるかどうかをアセスメントします。

 

これらの他に、写真の指示書の理解度や、具体物同士のマッチングなどの項目も実施しています♪

 

この検査を通して、どの手掛かりがご本人にとって最も理解しやすいのかをアセスメントします。

その結果を基に、1日の見通しを立てるためのスケジュールの形式や、作業プラグラムで提供する課題などを考えていきます!

 

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アセスメント紹介①TTAP編は以上です!

次回は、本事業所で作成したオリジナルアセスメントシートについてご紹介しますので、お楽しみに♪

 

<参考元>

梅永雄二(監修)今本繁,服巻智子(監訳)ゲーリー・メジボブ,ジョン・B.トーマス,S.マイケル・チャップマン,エリック・ショプラー著(2012)自閉症スペクトラムの移行アセスメントプロフィール:TTAPの実際,川島書店.