トイレに行くと見せかけて・・・

昭島市にある生活介護事業所笑プラスより

利用者がトイレに行きたいというので行かせてみたら・・・
入口で靴を履き替えて外に出ようとしていた。

なんてことが時々起こります。 

トイレに行くというのが適当な口実に過ぎないということですよね。
日ごろの支援を通して、利用者様と私たちとの似ている点を見つけた気がしました。

というのも、今在籍している利用者様はもちろん体験利用に来た利用者様が、
かなりかなり早い段階から、それも頻回にこのサインを出してきます。

「ちょっとトイレに行ってきます。」です。

このサインを多用する理由は明確です。

それは・・・

超高確率で許可されることにあります。
人体に備わっている生理現象ゆえ、これを制止する人はめったにいません。

彼らの行動を見ていて。

『ああ、私たちもそうするかも。』

と思いました。似ていますよね?

みなさんも何となく中座したい時、トイレに行くといって席を立つことがあると思います。
居心地が悪く、ちょっと一時この場を離れたいという時などですかね。

もっとも、私たちは本当にトイレに向かう確率の方が高いですが。

そういえば、なんの説明もなくサインと書いてしまいました。

笑プラスに通所されている利用者様は重度の知的障害を持つ方です。
言葉を扱う方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は言葉を理解できません。

そういうこともあり、成長の過程でハンドサインを覚えて。

トイレに行きたいと伝えるサインは・・・、

「心臓をささげよっ!!」のポーズみたいな感じです。

右手を左胸の辺りに、指を立てたり、手のひらを置いたり、ポンポン叩いたりして伝えてくれます。

表情はともかく、これが近いですかね。

というわけで、トイレの回数に比例して、手洗い消毒の回数も頻回に。

笑プラス生活支援員の紙谷でした。