支援の前に欠かせないこと <生活介護事業所での取り組み>

初めまして!昭島市にある生活介護笑プラスで生活支援員をしている志村です。

本事業所では心理担当をしているので、心理に関することをこのブログでお伝えできればと思います。

どうぞよろしくお願いいたします!

 

今回のテーマは、「利用者様の支援をする前に欠かせないこととは何か?」です。

皆さんはどのようなことを思いつきますか?

 

本事業所では、支援の前に行う「アセスメント」をとても大事にしています。

 

アセスメントとは、簡潔に言うと「対象の人をよく知ること」です。

なぜアセスメントが必要かと言うと、ご本人に合った支援を組み立てるためです!

病院での診察をイメージすると、わかりやすいかもしれません。

患者さんが「頭が痛い」と訴えたら、全ての人に同じ薬を出すでしょうか?そうではないですよね。

風邪なのか、脳の血管に問題があるのか、肩こりからくるのか・・・などなど、原因によってアプローチの仕方は変わります。なので、お医者さんは患者さんの状態をよ~く調べ、アプローチのための情報を集めていきますね。

 

支援の現場でもそれは同じです!

「自閉症」という障害名は同じでも、特性や必要な支援は一人ひとり異なります。そこで、利用者様について様々な情報を集めた上で、支援の方針やアプローチ方法を考えることが大切なのです。

 

では、どのような情報を集めるのでしょうか?

例えば・・・

・好き/苦手な物や活動

・これまでの生活スタイル(平日/休日のスケジュール、家での過ごし方など)

・病歴やてんかん発作などの有無

・普段のコミュニケーション手段

などが挙げられます。これらは、保護者の方や相談支援事業所の職員への聞き取りや、ご本人の様子観察を通して把握していきます。

 

これらに加えて、本事業所では「心理検査」によるアセスメントも行っています!

心理検査で代表的なものとしては、WAIS(ウェイス)という知的能力を把握する検査があります。

ただ、本事業所に通所される利用者様は重度の知的障害があるため、WAISを実施することが難しい場合がほとんどです。

なので、重度の知的障害のある方に適した検査を使用して、障害特性や得意・不得意を客観的に把握しています。

その結果をふまえて、1日のスケジュールの伝え方やコミュニケーション方法を検討したり、作業の時間に行う課題の内容を決めたりしていきます。

実際にどのような検査を行っているのかは、次回のブログから紹介していきます!

 

次回をお楽しみに♪