アセスメントから支援へ~後編~
皆さんこんにちは!昭島市の生活介護事業所笑プラスの志村です。
花粉が飛ぶ季節になりましたね・・・すでに目がかゆくなってきています(笑)
笑プラスでは、コロナ感染症対策のため定期的に換気や手指の消毒を行っています。
ちなみに換気をしつつ花粉が室内に入るのを防ぐには、窓を開けてレースカーテンを閉めるといいらしいですよ。
さて前回のブログでは、たくさんおしゃべりをするA様の事例についてご紹介しました。
いろいろな言葉を知っているように見えるけれど、「おしごと」と「さぎょう」が同じ「作業をする時間」であることは理解が難しかったエピソードです(前回のブログはこちら)。
今回はこのエピソードの続きをご紹介します!
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3日連続で体験にきたA様。初日は文字のスケジュールを使用していました。しかし、文字では理解できるものとできないものがある様子です。
体験中に、TTAPというアセスメントを実施してみました。(TTAPについてはこちら)
すると、次のような結果となりました。
得意なこと:色のマッチング、具体物と写真のマッチング
苦手なこと:文字を読む、数字を読む、聞きなじみのない言語指示を理解する
アセスメントの結果からも、文字のスケジュールでは混乱してしまう可能性が高いことがわかりました!
そこで、A様が理解しやすい写真で、スケジュールを示すようにしてみました。
実際のスケジュールがこちらです!
スケジュールのカードは、このようになっています。
①散歩 ②作業 ③昼食 ④グループホームに帰る
ご本人が実際に活動している様子や、実際の場所、活動に使う道具を写真に撮って、スケジュールカードを作りました。
写真のスケジュールを使うことで、「○○したら、それから?」と今後の予定を職員に聞くこともなくなりました。また、急な雨で散歩からドライブに変更になった時など、スケジュールの変更も混乱なく行うことができるようになりました!
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以上、アセスメントを通して、ご本人が理解しやすいこと・理解が難しいことを確認し、実際の支援に活かした事例をご紹介しました。
A様は発語が多いため、言葉や文字でのやりとりを好むように思われがちかもしれません。
しかし、実際はわからない部分もあり、見通しが持てず苦しい場面もあったと思います(体験初日がまさにそうでした)。
ご本人が理解しやすい伝え方を発見することが、笑顔で毎日を過ごすための第一歩ですね😊
それでは、また次回のブログをお楽しみに♪