たったこれだけで机にまっすぐ座れました。

昭島市にある生活介護笑プラスより支援内容のご紹介。

こんにちは、生活支援員の紙谷です。
笑プラスはオープンしてまもなく1年になりますね。
私個人としてはこちらに引っ越して1年でもあります。

早いですね。

さて、今回は席の構造化について。
手がかりを活用するとまっすぐ座ることができたというお話です。

と記載してみましたが、
課題を作っていて思いついたというところが正直なところです。

さて、

ここでいう手がかりというのは、
〇番号順にやってみたら・・・
〇同じ色を合わせてみたら・・・

〇ひときわ目立っているところに置いてみたら・・・
なんかうまくいった!
といったこと意味しています。

前提として手がかり(プロンプトやキューとか言います。)というのは、
本人が理解でき、かつ役に立つものでなければいけません。

なぜなら、役に立たないと
今後それらを信用しなくなってしまうかもしれないからです。

私の担当している利用者様は、役に立たないとなるとすぐ捨てます。

 こんな利用者様です。知的障害あり、自閉傾向あり。
  〇横向きに座り、椅子もはみ出しているので危ない時がある。
  〇課題の取り組みは比較的良好。

 これをねらいます。
  〇手がかりを活用することで必然机の方を向くようになる。
  〇自席付近で自己完結させ自立度をあげる。

という感じです。

まず、よく取り組んでいる課題をダウンサイジングしました。
これで自席の上にいくつか積み上げることができます。

    従来         現在         比較
  

蓋を付けたのは近くの席の利用者様の視覚刺激を減らすためです。
見えると取り組み始めてしまう利用者様がいらっしゃいますので。

作った後に自分で試してみたら、
後ろに倒れてしまう不具合があることに気が付きました。

 ・・・パタンっ!

なぜなら、課題を進めていくとフタの方が重くなってしまうから・・・。

それを補う方法を思いついたので、手がかりと組み合わせました。
  

見えにくくてすみません。
テーブルと箱、同じ位置に磁石をつけています。

青枠内に置くと磁石が引っ張り合い課題が固定されます。
これで後ろに倒れてしまうことはありません。

ちなみにこの利用者様は青色がお好みと思われます。
アウターは青いし、靴も青いし、よく「あお」って言ってますし。

枠に合わせて課題を置くので、まっすぐ座って作業できるようになりました。

それにしても・・・。

この強力磁石とやらはなかなか使えますね。