自閉症を持つ利用者様に時間を伝えたい②

こんにちは。

昭島市にある生活介護笑プラス、生活支援員の紙谷です。

大人気、通称『あつもり』は時間の流れが現実と一緒だそうですね。
夜にしかできないことをするためにはプレイヤーも夜更かしする必要があると聞きます。

私の好きなゲーム、『アサクリ』にも夜を待たないといけない時がたまにありますが、そんな時は『瞑想』することで半日くらい時間が進みます。


何かをすれば時間が進むとすごく便利ですよね。

さて、本題。トイレに行くと時間が進む?という話をします。

なんとなく直近2本と関係がある内容になります。
→トイレに行くと見せかけて・・・
 https://wp.me/paV4lk-dq
→自閉症のある利用者にお昼の時間を伝えたい 
 https://wp.me/paV4lk-ds

冒頭にある『瞑想』の話は前振りなのですが、何かをすると時間が進むと勘違いしている利用者様がいるように見える。(この場合の進むは、自分のやりたいことの時間になるという意味の方が適切です。)

という話です。

そしてこの利用者様お2人はいずれも
〇お昼や外出の時間が待ち遠しく、
〇一日に何度もトイレに行く、
そんなお2人です。

彼らの考え方とあっているかどうかはわかりませんが、
時計がわからない分、時間の捉え方がおおざっぱなのだと予想します。

たとえば、
〇到着して、散歩にいって、帰ってくれば、お昼ご飯だ。
〇お昼を食べて、2回外に出れば、帰りの時間だ。
〇自分が外に出られないのは、まだトイレに行ってないからだ
といった感じでしょうか?

           

ちなみに、これらは実際に活動を伝えるカードとして使っています。

きっと彼らはよくこう言われたのでしょう。
〇親から『これからでかけるからトイレに行きなさい。』
〇職員から『ドライブ行く前にトイレに行きましょう。』
それから出発です。

時間が流れ、何かが切り替わるきっかけとしてのトイレ体験。
この印象がとても強いのかもしれませんね。

トイレからでてきたあとの期待が高いともいえるかもしれません。

トイレを終えるたびに欠かさず手を消毒します。
手が荒れなければいいけど、と心配になるくらいです。
職員は小型のスプレーを携帯していて、
外出先でもこまめに消毒できるようにしています。

トイレに行けば時間が進むか?

答えはYESでありNOでもある。
排泄しているあいだは確かに時間が進むけど、
でてきたらお昼になっているわけではない。

『さあ、もう少し課題をやりましょうか。』

今回はそんなお話。