生活介護でのアセスメント紹介③~言葉・文字編 その2~
皆さんこんにちは!昭島市にある生活介護笑プラスで生活支援員をしている志村です。
最近かなり寒くなってきましたね。感染対策に加え、防寒対策も必要ですね。私は11月上旬から冬用のコートを着ています(笑)。
さて今回は、アセスメント紹介シリーズ第2弾の続きです。前回のブログで少しだけ紹介した笑プラスオリジナルアセスメントを詳しくご紹介します。
(前回のブログはこちらをご覧ください♪)
笑プラスでは、利用者様の特性や得意なこと・支援が必要なことを丁寧に把握するためにアセスメントを実施しています。
しかし、既存のアセスメントだけでは利用者様の理解度が合わなかったり、支援に活かすために欲しい情報が取り切れなかったりしました。
そこで、本事業所オリジナルのアセスメントを作成してみました。それがこちらです↓
ひらがなの文字カードを、対応するイラストのページに貼っていきます。
イラストは、本事業所での活動に合ったものを選んでいます。
実際に使用してみると、びっくりするような結果が・・・!
使用例をいくつかご紹介します。
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①おしゃべり大好きなA様
自閉傾向のあるダウン症と診断されているA様。おしゃべりが大好きで、よく職員に話しかけてくれます。
そんなA様の言葉の理解度を知るため、このアセスメントを行いました。
「いろんなことをおしゃべりしているから、全部簡単にできるだろうなぁ・・・」と思っていたのですが、このページで動きが止まってしまいました。
「よむ」のカードが正解だったのですが、「本は?」と言いながらしばらくカードを探していました。
動詞の理解度に偏りがあったり、イラスト全体ではなく本の部分だけに注意が向いていたりするのかもしれません。
このことから、A様のスケジュールや視覚提示カードなどには、文字だけでなく写真やイラストを使用するようにしています。
②作業能力が高いB様
B様は自閉症の特性がとても強く、作業を1つ1つきっちりとこなす方です。いろいろな作業ができ、理解度は高そうに思われていました。
「おうち」や「何してるの?」など、少しですが言葉を話すことがあったため、「文字も読めるのでは?」と思った場面もありました。
しかし、このアセスメントをやってみると・・・
並べてある文字カードを上から順番に貼っていったのです!文字とイラストは一致していません。
しかも、貼った後にとても不安そうな表情で私の顔を見ていました。
ひらがなで、日常生活でよく使う言葉であっても、文字の理解は難しいことがわかりました。
この結果をふまえ、B様のスケジュールは全てイラストか写真で、作業の内容も文字を使わない課題にしています。
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普段の様子観察もとても大事ですが、客観的にアセスメントを行うことで見えてくる部分もたくさんありますね。
以上、笑プラスオリジナルのアセスメントのご紹介でした。