自閉症のある利用者様に時間を伝えたい。
みなさん体調を崩さず過ごせていますか?
生活介護笑プラス、生活支援員の紙谷です。
前回のブログでは利用者様と私たちとの似ている点という話をしました。
前回はこちら → https://wp.me/paV4lk-dq
そしてもう一つ思いつきましたので今回をそれをご紹介します。
『ご飯の時間は待ち遠しく、お腹がすくとイライラする。』
心当たりがある方も多いですよね。
まあこれは発見というより確認できたという感じですね。
そして、この場面、たまにトラブルになります。
何人かの利用者様は、ただ待っているということが苦手なのです。
私たちは時間という概念を理解し共有しています。
つまり、『次のイベントが起こるのは何時からである。』
ということを理解し、適当に時間をつぶして待っていることが可能です。
当然のことながら、時間は人為的に動かすことができません。
一方で、笑プラスの利用者様は時間の理解が難しく、いつまでそうしていればいいのかわかりません。
そして、いつ望んでいること(食事👑・帰宅🥈・散歩🥉の順に人気)が起こるのかわからない、
という状態になり、パニックにつながっていくこともあります。
早くごはんが食べたいのに、なかなかご飯が出てこない。
時間がわからないとこういった認識なんでしょうね。
そうなると、私が担当している利用者様は次のような行動をします。
①とりあえず食堂に行って座っています。調理の方が動き回っている厨房を見ています。
②少し待っても出てこないと、テーブルをたたいたり、自分の手をかんだりして苛立ちを表現します。
③その後、どういうわけか隣の席の椅子を引き、職員を呼び寄せて座らせます。
職員:『さすがにまだ食事は出せませんね。あと30分もありますし・・・。』
①②③は時間がわからないのがらも、本人たちなりに考えて行動だと思います。
そういった視点で観察し、対応策を考えるところにこの仕事の面白さがあると私は感じています。
以下は予想ですが、たぶん次のようなことを考えていると思います。
①食事は毎日食堂で食べている。食堂にいればご飯がでてくるはずだから席について待ってみよう。
②もしかしたら気付いていないのかもしれないから、音をだして伝えてみよう。ついでに私がイライラしているのも伝えてみよう。
③そういえば食事の時は他の人も席にすわっているような気がする。とりあえず隣の席に人がいる状態にしてみよう。
職員:『うーん、もう出してあげたいんですけどねー。もうちょっと。』
というわけで自分の席にもどってもらい、自立課題をやってもらったり、机に伏せて休んでもらったりを促します。納得できなくて、自分の指をかんでみたり、壁に頭突きをしたりすることも見られます。
そんな毎日になっていますが、日々この食事の時間、あるいは食事までの時間がわかるような取り組みを模索しています。
ちなみに支援員である私たちも、『早く12時になってくれ!!』と思っています。
実際の取り組みについては、長くなってしまいそうなのでまた別の機会としましょう。
まだまだ新型コロナウイルス終息の見通しがつきませんが、
事業所でも感染症対策を継続中です。
全職員、及び来客者の方、欠かさず検温と消毒をしています。
カメラタイプの検温装置とセンサータイプの消毒装置があればいいのに、
と思う今日このごろです。