障がい者支援現場でのアセスメントって何なんだ?
こんにちは。東京都昭島市、生活介護 笑プラスのアイドルコンテンツオタク、横関です。
みなさんにとって、今年はどんな 1 年でしたか?
僕はというと、2 次元アイドルコンテンツのライブに行ったり、推しキャラの考察を友人たちと語り合ったりと、なかなか充実したオタ活の年になりました。
特に推しキャラの考察が好きで、日々ストーリーを読みながら、「このキャラは何を考えて動いたんだろう?」と想像する時間が楽しいオタクです。
そんな僕ですが、今回はちょっと話題を変えて「アセスメント」のお話をしようと思います。
「アセスメント」
皆さんは聞いた事があるでしょうか?
福祉の世界ではよく使われる言葉ですが、日常生活ではあまり聞きませんよね。
実際、僕も福祉の仕事を始めるまでは「なんとなく聞いたことがある」程度でした。
でも、実はこのアセスメント、
利用者様を理解し、より良い支援につなげるための大事な第一歩 なんです。
今回は特に重度の知的障がい者支援で行っているアセスメントについて
笑プラスでの取り組みも交えながら、できるだけ分かりやすく紹介していきます!
アセスメントって何?
ざっくり言うと、
“利用者様の行動や取り組みを、客観的な事実に基づいて評価すること”です。
ここで言う「物事」とは、課題への取り組みや行動のこと。
それを観察し、事実を積み重ね、その根拠をもとに評価を行う――
この一連の流れがアセスメントです。
つまり、「なんとなく」ではなく「事実に基づいて利用者様を理解するプロセス」といったイメージですね。
目的がないとアセスメントは始まらない
例えば、新しく下の画像のような「型はめ」の課題を提供するとします。
このときに必要なのが “目的の設定”。
目的が曖昧だと、「何を観察すればいいのか」「何をもってできたと言えるのか」が分からなくなってしまいます。
目的にはこんな例があります
①型はめの課題を身につけ、余暇の時間に自分で取り組めるようになるか
②形を見て理解し、正しい場所に配置して課題を完了できるか
同じ“型はめ”でも、この 2 つはまったく別の観察になります。
▶ ①の目的
ゴールは「できるようになること」。
職員が指差しなどのヒントを出したり、部分的に支援することも想定されます。
▶ ②の目的
大切なのは「形を見て判断できているか」。
総当たりで入れてたまたま完成しても、目的達成にはなりません。
アセスメントでは、“結果よりも、その過程を重視することがしばしばあります。

客観的な記録って意外とむずかしい
アセスメントでは、「客観的な事実を書くこと」が必須です。
でも、これが本当に難しい。

例えば、こんな記述があるとします。
・今日は暑くて集中できていなかった
・以前より頻度が減っている様子
・難しそうな様子でできていなかった
一見それっぽいですが、どれも客観性が弱いんです。
「暑い」 …職員の主観。利用者様自身がどう感じていたかは分かりません。
「以前より」 …比較するなら具体的なデータが必要。感覚的では NG。
「できていない」 に関しては
・拒否をした?
・手をつけなかった?
・やったけど間違えた?
どのような理由で「できていない」のかが重要であり上記の記述は具体性に欠けます。
客観的な記録には、観察力も慣れも必要。
僕も日々、難しさを実感しています。
評価で一番大切なのは“目的に戻ること”
目的を決め、データを集め、行動を記録したら、いよいよ評価です。
ここで大切なのは、
✔ 最初に立てた “目的” に沿って評価する
✔ 利用者様の特性や学習スタイルを踏まえて結論を出す
ということ。
ただデータを並べるだけでは意味がありません。
余計な情報を整理し、必要な根拠を取り上げ、そこから結論を導く――
これが評価の難しさであり、奥深さでもあります。
僕自身、まだまだ勉強中です。

まとめ:アセスメントは“事実の積み重ね”
アセスメントは、
「目的 → 観察 → 記録 → 評価」
という流れで行われます。
一つひとつの工程はシンプルに見えますが、実はとても奥深い。
特に、重度の自閉症の利用者様を理解するうえでは、欠かせない作業でもあります。
手間がかかることもありますが、
事実を積み重ねることで、利用者様をより深く知ることができる。
それがアセスメントの大きな意味だと、僕は感じています。
これからも丁寧にアセスメントを続けながら、
利用者様一人ひとりに寄り添った支援ができるよう、成長していきたいと思います。


