コミュニケーションの発信が難しい利用者様へ…強みを生かし、経験を積む事で✨😉

 

皆さま!こんにちは、

東京都昭島市にある、生活介護「笑プラス」の板垣です😸

 

長かった夏がやっと終わり、やっと秋を感じ始めた今日この頃。

皆さんはどうお過ごしでしょうか🍂

私は「食欲の秋」到来という事で、食欲全開でございます🍚

 

朝晩と日中の寒暖差が激しいので、

体調には気を付けてお過ごしくださいね!!

 

さて!今回は入職し、無事1年経った私が取り組んだ事例を

簡単にではありますが紹介したいと思います✨

 

対象者様の現状…🚽

 

対象は、自閉症と診断されているA様。

(※自閉症とは…社会的なコミュニケーションの困難さや

特定の行動に対する強いこだわりを特徴とする発達障害の一つ。)

 

A様はトイレ時、「かみ、かみ」と言いながらトイレへ駆け込みます…

     

その際、使用中のカードも目にとまらず、

他利用者様のトイレに入ってしまうような場面もありました…

 

また、トイレットペーパーを受け取らずにトイレに入った際、

下半身脱衣のまま「かみ、かみ」と、扉を開けて要求することも😓💦

 

これらの行動から、A様には…

・行動で気持ちを伝える

→ 発信が難しい

【 コミュニケーションの障害 】

 

・周囲にどのように見られているかわからない、興味がない

→ 相手の気持ちを想像できない

【 社会性の障害 】

 

・年齢相応の常識(ルール)が身に付いていない

→ 状況の理解ができない

【 社会性の障害 】

があると仮説を立てました!!!

 

そんなA様には、

① 本人が使いやすいよう、絵や本人が発している言葉を用いたツールの提供

② 誰にどう伝えたらいいのか等、具体的に伝える

③ 「いつ」「どこで」「何を」の情報を見てわかるように伝える

これらをポイントにして支援を行なっていきます😌

 

いざ❕取り組み開始❕

 

今回は「かみ ください」カードを使用した

トイレ発信取り組みを考えました!!!✨

「かみ ください」カードとは…

 

「かみ」=トイレットペーパーと理解しているA様。

また、ひらがなが読め、二語文程度の理解があるため、

「かみ」を受け取る為の発信ツールとして、こちらのカードを作成!

 

またカードの使い方の説明として…

トイレに行きたい時に使うものという事を視覚的に示しました!

 

流れとしては、

「本人がトイレに行きたい際に、自席横にあるカードを職員に持って来る事で発信!

そのカードと交換でトイレットペーパーが渡され、トイレに入る。」です!

 

アセスメント開始❕

 

最初は「いつ」「どこで」などが伝わるよう、職員と一緒に

自席からトイレまで行き、カードの使い方を説明しました。

 

1週間ほど、正しい経験を積み上げていく事で「カードを職員に渡し、

「かみ」と交換してからトイレへ入る」が定着してきました。

   

 

現在、この取り組みは導入となり、

数か月経っていますがカードの意味合いもズレる事なく

安定して使用できています👏👏

 

なぜ定着できたのか❓

 

A様は発語があり、簡単なひらがなは読めますが、

過去の行動から、視覚的にアプローチした方が伝わりやすく

学習をしやすい傾向がありました!

 

また、一度や二度の経験では難しいですが、

何度も繰り返し経験する事で学習する事ができます👏

 

このように取り組みを考える際に、

特性や強みなど、A様の情報を沢山知っておくことで

本人にとって分かりやすい

経験しやすい環境やツールを設定する事ができます。

こうする事で本人にとって負荷が少なく、自身の能力を発揮し、

学習を積み上げられる事につながります!😀

 

しかし今回の様に順調に進む取り組みだけではありません。

本人に伝わりやすいように、取り組みやすいようにと思っていた事でも

いざ、やってみると伝わらない…事も沢山あります。

 

そのような時はどこで躓いてしまうのか、

何がわかりにくいのか、どうすればもっと伝わるのかなど…

日々の観察が重要になってきます!!!

 

最後に…😊

 

私たち支援者は日々、利用者様を観察し、

少しずつでも自立できるよう

新しい取り組みや支援の見直しを行なっています!

利用者様のためではありますが、

自分自身の成長にもなっていると大いに感じています😉

 

私たち支援者にとって、利用者様は偉大な先生です❕✨

そんな利用者様に感謝しながら、

これからも日々共に成長していきたいと思っています。

 

ぜひ、興味のある方は「コチラ」に他のブログもありますので

見ていただければと思います😊