生活支援員って何してるの⁉~ケース担当編~
新年あけましておめでとうございます。
皆様、お正月はどのように過ごされたでしょうか。
私はだらだらと寝正月を決め込んでおりました。
昭島市にあります、生活介護笑プラスの佐藤です。
前回に引き続き今回は私たちのお仕事内容を、少し深掘りしてお伝えしていきたいとおもいます。
ケース担当業務
我々職員は1名につき利用者様5~6名をケース担当として受け持っています。
担当として受け持っている利用者様の支援計画に基づいた支援の組み立てをおこなっていくことが、主な担当の仕事となってきます。
もちろんそれぞれの職員がケース担当以外の利用者様の支援もおこなっていますが、ケース担当利用者様に関しては、特に日々のご様子を観察したり、計画に沿った支援を進める枠組みを作ったりと関わりが深くなっています。
ケース担当の苦楽
それ故に個人的には、自分が受け持っている利用者様の成長や状態の変化に対して、日々一喜一憂をしております。
「新しいことができるようになった」「できていることが継続できている」等のポジティブな情報が確認できると、とても喜ばしく感じられます。
しかし、一度できるようになったことが、ある日突然できなくなることもあります。
その他にも、今まではなかった「こだわり行動」や「不適切行動」が見られるようになってきた等の情報にはとても頭を悩まされます。
原因はいったいなんなんだろう・・・
支援の方法が間違っていたのか・・・
利用者様の体調が優れずいつも通りにできないのかな・・・
などなど・・・
考え続ける日々が続きます。
笑プラスの利用者様は言語でのコミュニケーションが困難な方がほとんどです。
テレパシーでもあればまるっと解決しますが、なかなか利用者様の考えや思いの疎通ができません。
アセスメントの大切さ
新しい試みをおこなう時や困り事への対策を考案する時、自分ひとり身ひとつで悩んでいてもなかなか妙案は浮かばないものです。
そこで、まずは対象となる活動や利用者様の行動について、アセスメントをおこなっていきます。
アセスメントは「客観的に評価・分析をする」という意味を持っています。
個人の主観をいっさい抜きにして、無の心で利用者様と向き合い、得た情報を精査していきます。
言うは易く行うは難しの如く、これはなかなか難しいことで、ついつい主観的になったり自己バイアスがかかってしまうものです。
なので、アセスメントは担当職員の他に複数職員が協力しておこない、主観的にならずに多角的に情報を得ることができるようにしています。
こうして得た情報を「長所を伸ばす取り組み」「幅を広げる取り組み」「不適切行動に対しての対策を立てる」等の様々な状況でヒントとして活用していきます。
アセスメントは終わらない
このようにして、何につけてもアセスメントがなければ始まらないのが私たちの仕事です。
もはやアセスメントが仕事の99%を占めていると言っても過言ではないかもしれません。
そして良いアセスメントを行なうためには、我々支援員の「気付き」や「疑問」が重要になってきます。
日々、支援をしていく中で「この行動にはどんな意味があるんだろう」「いつも決まったタイミングで同じ行動をしているな」「この活動には意欲的に参加しているな」等、利用者様の特性や傾向をよく観察することがアセスメントのスタート地点になり、ひいては利用者様に良い支援をおこなうきっかけになっていると思います。
偉そうにアセスメントについて語らせていただきましたが、私自身まだまだ支援員として未熟であり、日々利用者様の対応に四苦八苦しています。
アセスメントをする無の心を鍛錬し、より良い支援の実践を目指していきたいと思っております。
生活介護笑プラスに少しでも興味を持たれた方は、是非お気軽に見学にいらしてください。
最後になりましたが、寒い日が続きますので、皆様体調にお気を付けてお過ごしください。
本年も皆様どうぞよろしくお願いいたします。